桜坂洋『All You Need Is Kill』集英社スーパーダッシュ文庫

この本を読もうと思ったのは、積読の消化のためです。『よくわかる現代魔法』とは違った感じのするお話しでした。

お話しの設定は、同じ日を繰り返すというループものなのですが、新井輝さんという方が「曜日シリーズ」(←たった今、勝手につけました。正確なタイトルを忘れてしまったので。)を書かれていますが、そのことを思い出しました。新井さんの本では、確か、3回だけ同じ日を繰り返せることが分かっていて、その間に殺されてしまう人を助けて真犯人を見つける(必ずしも、犯人を見つけなくても、当事者にとっての「解決」に至ればよかったのかもしれません。)ことができればいいことになっていました。そこで主人公は、3回繰り返せることを前提に戦略を練るのですが、この『All You~』でもループすることを前提に解決法を考えていました。そこで思ってしまうのが、自分だったら、ループすることをあっさりと前提してしまうことってできないだろうなということです。例え、一回ループしたとしても、もう一回あることを前提できないと思います。過度に懐疑的と言ってしまえばそれまでですが、自分だったら生き残れないなあと思いました。

あと、自分がとる行動によって、その回の一日で起こることが変化するのですが、その原因となる行動を「フラグ」と記述している点とか、アドベンチャーゲームっぽいなあと思いました。KIDというメーカーのゲームにinfinityシリーズ(?)があるのですが、それをプレイする感覚と似ているのかなと思いました。(ちなみに、infinityシリーズでは『EVER17』が個人的に一番面白かったです。『NEVER7』も良かったですが。『REMEMBER11』はちょっと・・・でした。)このフラグが立ってうんぬんかんぬんというところは、確か東浩紀さんが『動物化するポストモダン』という本の中で何か言っていたと思うのですが、忘れてしまいました。最後に、やっぱり、難しい試験とかあるとき、自分だけループできたらいいのになあと思ってしまいました。